五感のうち嗅覚は、もっとも原始的な感覚・本能的な感覚だと言われています。
たとえば、男女の仲を決めるのが「匂い」だという場合も少なくないようです。
嗅覚は、他の4つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)と異なり、直接、古い脳である大脳辺縁系につながっています。
原始的で本能的であるがゆえに、嗅覚は感情や行動、思考に直接影響しやすい性質を持っています。
そのため、エッセンシャルオイル(精油)をつかったアロマテラピーが、ストレス解消によく効くというわけです。
アロマテラピーの効果は科学的に証明されている
2009年に行われたある実験では、エッセンシャルオイルの香りを嗅いだグループは、そうでない方に比べて、ストレスレベルが明らかに下がりました。呼吸がゆっくりになり、心拍数、血圧も下がりました。
別の実験でも、ラベンダーの香りを嗅いだ30人の男性について、ストレスホルモンであるコルチゾールの量が減ったこと、冠状動脈の血流が良くなったことが確認されています。
米国ニューヨークにあるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターでは、MRI検査を受ける患者にバニラエッセンスのエッセンシャルオイル(精油)の香りを嗅いでもらっています。これによって患者さんの不安がかなり解消されました。
アロマテラピーでストレス解消の方法
1.自分の好きなオイルを見つける
エッセンシャルオイルのうちストレスに効くとされているのは沢山あります。
- ラベンダー
- バニラ
- ユーカリ
- ベルガモット
- ペパーミント
- ローズ
- レモン
- オレンジ
- イランイラン、など
そのなかから自分で試してみて好きな香りを見つけましょう。
2.ピュアなエッセンシャルオイルを選ぶ
エッセンシャルオイルの製造には手間がかかるものです。
あまり安いものだと、混ぜ物がしてあったりして、香りがおかしかったりします。
ちゃんとしたものを選ぶ必要があります。
具体的には
「ピュア」「100%ピュア」または「セラピューティック・グレード」と記載のあるものを選びましょう。
3.楽しみ方はいろいろ
エッセンシャルオイルの香りを楽しむ方法はいろいろあります。
アロマポットを使うほか、ご自分にあった方法で楽しんでみたください。